リガ文化学校受入プログラム報告2024
2024年11月18日(月)から11月22日(金)にかけて、ラトビアのリガ文化学校から4名をお迎えしました。来校されたのは、副校長のマルティンシュ先生、日本語教員の近藤先生、そして生徒のダニエラさんとラウラさんです。
ダニエラさんとラウラさんは、今年ラトビアへ留学をした3年9組の谷上輝さんと1年10組の金岡葵さん宅にホームステイし、日本の家庭生活を体験しました。また、ダニエラさんは高校1年4組、ラウラさんはホストシスターがいる高校1年10組に参加し、それぞれ日本の授業や学校生活を体験しました。
- ■1日目
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朝礼時に、生徒会から、リガ文化学校の皆さんを全生徒に紹介しました。その後、学校見学を行い、クラスに合流しました。午後は中学1・2年生がいる青谷学舎に移動し、茶道体験を行いました。体験に先立ち、リガの生徒2名には着物に着替えてもらいました。着物は見た目以上に着付けに時間と労力が必要で、「こんなに大変なんですね。日本の女性はすごいです」と感想を述べていました。
その後、お点前を体験しました。顧問の尾田先生の丁寧な指導のもと、初めてながらも見事にお茶を立てることができました。とても貴重な経験になったようです。
- ■2日目
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朝から、ホストファミリーをしてくれている生徒を交えて、京都を訪問しました。世界文化遺産に登録されており、本校と関係がある西本願寺を訪問し、境内や国宝の御影堂、書院、飛雲閣を拝観しました。その後、日本郷土料理体験を行いました。初めて口にする伝統的な日本の食事に驚きと感動を覚えている様子が印象的でした。
- ■3日目
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本校の宗教行事の一環である礼拝(らいはい)に参加しました。その後、大阪のラトビア名誉領事館を訪れました。関西ラトビア協会の理事会の皆さんが温かく迎えてくださいました。歓談の際には、様々な質問が飛び交い、和やかな雰囲気で交流が進みました。
ラトビア名誉領事館を訪れた後、午後からは同じ宗門校である相愛高校を訪問し、合同授業を行いました。本校グローバル文系コースの2年生も参加し、活発な交流が繰り広げられました。今回のテーマは「環境問題」。各都市の取り組みについてプレゼンテーションを行いました。後半は「世界のゴミ問題」に関するディスカッションセッションを行いました。リガ市、大阪市、神戸市のゴミの量やリサイクル率を比較した後、「なぜ大量のゴミが問題なのか」というテーマの文章を読み、環境への影響について考えました。また、徳島県上勝町のリサイクル率80%以上という取り組みに注目し、その分別方法を体験しました。町民が行う45種類もの細かい分別を実際に試しながら、その難しさやリサイクルの重要性を学びました。
合同授業の締めくくりには、相愛高校の音楽科による声楽の演奏を鑑賞しました。最後に、参加者全員でラトビアの伝統音楽「Put Vijini」を合唱し、国や言葉を超えた音楽の力で一つにつながった瞬間を共有しました。
- ■4日目
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1限から4限まで、HR教室で本校の生徒と一緒に授業を受けました。音楽や体育、英語など、多様な科目を体験しました。リガ文化学校では授業が40分だそうで、日本の授業は少し長く感じたかもしれません。ですが、本校の授業の雰囲気をしっかり楽しんでいた様子でした。
午後は王子動物園へ足を運びました。王子動物園といえば、リガからの贈り物、「象のズゼ」。神戸市とリガ市との友好の証となっています。また、王子動物園では、10月26日から神戸市とリガ市の姉妹都市50周年を記念した特別展が開催されています。この展示では、王子動物園とリガ動物園の動物交流の歴史、ラトビア共和国の美しい民芸品、さらにリガ動物園のグッズなどが紹介されており、来場者を楽しませています。特別展をじっくり見学しながら、ホストシスターにラトビア文化について熱心に伝える姿が印象的でした。
- ■5日目
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とうとう最終日を迎え、大きなイベントである神戸市長への表敬訪問が行われました。表敬訪問は、生徒4名によるプレゼンテーションで幕を開けました。各学校の特徴や活動の紹介に加え、両校の交流の歴史とその成果が丁寧に共有されました。さらに、神戸市とリガ市の姉妹都市関係をより多くの人々に知ってもらうために、若者が取り組むべき新しいアイデアも提案しました。久元市長をはじめ、出席者の皆様が熱心に耳を傾け、時折頷きながら真剣に聞いてくださる姿がとても印象的でした。
歓談の時間では、市長からの質問に対し、生徒たちは緊張しつつも自信を持って応え、堂々とした姿を見せてくれました。
この一週間を通じた交流は、生徒たちにとって、互いの文化や価値観を深く理解し、国を超えた友情を育む貴重な機会となりました。この経験が、未来のグローバル社会を支える大きな一歩となることを願っています。