高校1年生 人権学習
2024年11月20日(水)、1時間目に高校1年生を対象に人権学習をおこないました。今回は、特に障がい者(肢体不自由や聴覚障害などの身体障害、知的障害、発達障害を含む精神障害)について広く学びました。
事前に、ヘルプマークや障がい者に対する理解度や、支援に関する意識などを調査するアンケートを取り、その結果を元に障害者相談施設の職員の方や親、そしてボランティアの立場から見た「障がい」について、それぞれの視点での実情を詳しくお話いただきました。
続いて、障害者相談支援センターの方から、「ヘルプマーク」と「ヘルプカード」の目的や役割について、映像を用いて分かりやすく説明していただきました。これらを必要とする場合の入手方法や、これらを持っている方との接し方も学び、理解を深めました。
今回の人権学習の実現にあたり、ご協力いただいた「手を繋ぐ育成会」、「たちばな障害者相談支援センター」、「いそがみ障害者相談支援センター」、「中央区社会福祉協議会」、「NPO むつみ会」、障がい者の保護者の方、そしてボランティア経験のある本校卒業生に心より感謝申し上げます。
■生徒の感想
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・Aさん
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今回の人権学習は、障がいを持っている人に対する世間のイメージや意識など、色々と考えさせられる時間だった。そして障がいにも、脳性麻痺やアルコール依存症、うつ、ゲーム依存症など、多種多様であることを知った。ヘルプマークについての説明もあり、意識を高めるいい機会だと思った。なぜこのように感じたのかというと、私の弟は難病を患っており、重度の知的障がい者だからだ。私は、幼い頃からその弟と一緒に育ってきた。
障がいを持っている人と一緒の空間で過ごすことは、ごく自然なことであり、過ごしやすくするために環境を整えるのは特別なことではなく、家族であれば当然のことだ。
今回の話の中で、障がい者を大変だ、特別だと意識しすぎずに、健常者も障がい者も関係なくあまり構えずに接する方がいいと言われていた。このような学習を通して、より多くの人が「障がい者」、「健常者」と意識しすぎることなく、障がいをもっている人も、根本的に健常者と同じであり、周りの環境を整備することによって障がいが、障がいでなくなるということが伝われたばいいなと感じた。さりげない当たり前の環境整備を、一人ひとりが自然と行える社会になるため、今回のような学習機会は大切だと感じた。
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・Bさん
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ヘルプマークは、見た目では気づきにくい障がいや病気を持っている人が助けを必要としていることを表すものだと初めて知りました。私は、電車などでヘルプマークを見かけたことはありましたが、その意味や必要性について深く考えたことはありませんでした。
しかし、この講義で、ヘルプマークを身に着けている人たちが日々どのような事に悩まされているのが、またその人にとって私達の配慮が、どれだけ助けになるのかを知りました。特に印象的だったのは、ヘルプマークを持っていても気づかず誤解されることがあるということです。これからは、ヘルプマークを持っている人を気にかけていきたいと思います。
[当日の様子]