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朝日新聞社主催「オーサー・ビジット2024」

この度、朝日新聞社主催「オーサー・ビジット2024」に高等学校1年9組が訪問校として選ばれました。

朝日新聞社主催「オーサー・ビジット2024」とは、さまざまなジャンルの本の著者(4人)が各地の学校を訪問して特別授業をする企画です。

神戸龍谷高等学校1年9組として申し込みをしたところ、今年度の講師の一人、藤岡陽子さん(小説家)の訪問校として選ばれました。対面授業で行われ、その授業の模様は朝日新聞紙上やウェブ「好書好日」などで紹介されます。

藤岡陽子さんの授業時間はおよそ2時間。テーマは「人生いろいろ 自分らしく生きるって?」でした。

■高等学校 1年9組 喜岡 和絆 さん

私はオーサー・ビジットで藤岡先生のお話を聞いて努力の大切さと先生の小説に対しての思いを知りました。

この企画に選ばれたことが担任の先生から発表された7月、小説「リラの花咲くけものみち」も紹介されたのがきっかけで藤岡先生を知りました。その本を読んで私は藤岡先生の「言葉の選び方や文の構成」に惹かれ、この日を楽しみにしていました。

11月2日、藤岡先生が来てくださり、自身の経歴や経験談を話してくださいました。私が話を聞いて最初に感じたのが「言葉選びが“小説家だからこその選び方”で、とても情報が頭に入ってきやすいな」ということでした。

先生の経歴で驚いたことが2つあります。まず、就職活動で、出版社に何度落とされても諦めずに履歴書を送ったと聞いて、とても粘り強く、努力家なのが伝わってきました。にもかかわらず、ようやく採用された新聞社であっても、自分が書きたいもの(記事)を書けないからという理由で会社を退職するのはとても勇気があるなと思いました。

その後、アフリカに留学して様々な体験をし、帰国後には看護学校に入学したことも驚きでした。アフリカで日本とはまるで違う世界を経験して“日本のありがたさ”を体感した話は、あまり日本を離れたことのない私には新鮮でした。

娘さんの大学受験のお話もしてくださいました。運動一筋だった娘さんですが、獣医学の道にすすみたいと高校2年で決意し、どのような模擬試験判定であろうともあきらめなかったこと、そして受験の際には、持ち前の体力で獣医学を学べる大学をすべて受けたこと、それを全力でサポートした藤岡先生もとてもすごいと思いました。

先生は小説に「努力はいつか必ず報われる」という思いを込めて書いていると話されました。努力家の先生だからこそ、その言葉の重みを感じました。休憩時間には本にサインを書いてもらったり、最後にクラス全員で写真を撮ってもらったりして、このオーサー・ビジットはとても貴重な体験となりました。

私は今回のお話を聞いて、努力の大切さを改めて感じるのと同時に、自分の中に人としての基礎をしっかり固めて、これからの行動につなげたいと思いました。

[当日の様子]