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高2年特進グローバル理系コース住吉川の生態・水質調査

2024年7月20日(土)、2年生グローバル理系コースは住吉川の生態・水質調査を行いました。今年は灘高校の生物部さんと共同して調査を行ないました。この調査は国の事業で、東灘区区役所から委託された調査でもあります。

生徒たちは一本ずつすくい網を持って、上流・中流・下流の3エリアに分かれて調査を行いました。当日は清流の中とはいえ夏真っ盛り、熱中症対策の水分・ミネラル補給は欠かせませんでした。

住吉川は生活排水や工業廃水が流入しないように工事されており、多様な生物の住む川となっています。捕獲した生物は灘高校の生物教室で種類の同定を行い、各流域の違いを調査しました。

今回は目にすることはかないませんでしたが、住吉川には1mに近い大きさのオオサンショウウオが生息しているそうです。本来この地区には存在する筈がない種であり、何者かが放流して住み着いているとのことで、ペットを飼うことの責任について考えさせられるお話を伺うことが出来ました。

また住吉川から汲んできた水は各種パックテストを使い、水質調査を行いました。流域ごとに違う結果もあれば同じものもあり、逆に同じ流域内でも違う結果が出る項目もありました。総じて分かったことは、化学汚染物質が少なく水中酸素濃度が豊富な、豊かな生態系を支えるに足る水系であるということでした。

生物教室では住吉川にまつわる歴史についても教えていただきました。身近にあるこの奇跡の清流を守るために自分たちに何ができるのか、一人ひとりが考えていく必要があると感じる生態・水質調査でした。

[当日の様子]