76回生 高校1年 人権学習
2022年11月2日(水)、1時間目に高校1年生を対象にパネルディスカッションを通して障がい者とそのご家族の実情とヘルプカードについて理解を深めました。
「手をつなぐ育成会」、「たちばな障害者相談支援センター」、「いそがみ障害者相談支援センター」、「中央区社会福祉協議会」、「神戸市知的障害者相談員」、ボランティア経験者の本校卒業生より講師をお招きし、事前アンケートで集まった質問にパネルディスカッションで参加者の皆様に答えていただきました。また、神戸市中央区自立支援協議会作成の「ヘルプカード・ヘルプマーク啓発活動動画」でヘルプカード・ヘルプマークの意味と災害時を例に活用方法の事例を学びました。
・パネルディスカッションの内容(一部抜粋、要約)
- Q. 障がい者に健常者と同じように接する方がいいか?
- A. 障がい者も健常者と同じように生活している。しかし、配慮が必要な場合もあると知っておいて欲しい。
- Q. 自分も障がい者になる可能性はあるのか?
- A. 突発的なことでなることもある。自身だけでなく家族がなることもある。
- Q. 親として障がい者の子を持つことは大変か?
- A. 障がい者は病気を併発してることが多いので、大変と感じることが多い。また、健常者と比べ発達もゆっくりとしている。しかし、健常者の子供と同じような心配もある。また、発達が遅いからこそ、ささやかな一歩を喜ぶという楽しみもある。
- Q. ボランティアを始めたきっかけは?
- A. 特になし。
- Q. 在校生にボランティアを勧めるか?
- A. 初めは面白そうだと軽い気持ちで始めて欲しい。何から初めて良いかわからないなら、神戸龍谷のJVC(ジュニア ボランティア クラブ)の活動見学などをしてみるといいと思う。
・生徒の感想(一部抜粋、要約)
障がい者とはいっても、一括りには言えないということ、また、同じ病気でも個人差が大きいことがわかりました。「家族が障がいを持っていると分かった時、目の前が真っ暗になった」と聞いて、やはりどんな人でも最初は受け入れるのが難しいんだなと思いました。
ボランティア活動をしている人の、「楽しそうだな、友達がやってたからやってみようかな、というように気軽に参加して欲しい。そうでないと続かない。」という言葉が心に残っています。何か小さいことから私も始めてみたいと思いました。
ヘルプマークの存在は元々知っていて、どんな人がつけているのかということも知っていました。それでも、世間での認知度はまだまだ低くて、ヘルプマークに関するトラブルの話を何回か聞いたことがあります。自分から気がついて席を譲ったり、自分が座っている人に声をかけたりできるようにしたいと思いました。また、人によっては声をかけることでさらに悪化してしまう人もいるから、むやみやたらと話しかけないようにしようと思いました。声をかけて大丈夫な人、そうでない人を見分けるのが難しいからこそ、ヘルプカードは重要だと思いました。
今日の話を聞いて、私はJVCに入部しているので障がい者の方と関わることができる機会に一度参加してみたいと思いました。
登壇されていた方が話していたように、気を張らずに普通の生活では普通の方として接し、配慮が必要な時には支援をすることが必要だと思いました。第2部のヘルプマーク、ヘルプカードについては電車などで付けている方を見かけるので知っていたけれど実際パニック状態になった時に、どう使うかは知らなかったのでヘルプカードの背面を見て、その人に合わせた支援をすることが大切だと知れて良かった。
今日のお話で、障がい者の方との関わり方やこれからの私自身の行動など考えさせられることが多い時間でよかった。