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仏教× SDGs 2021

「仏教× SDGs」とは龍谷総合学園加盟校から高校生が集い、仏教およびSDGsについての学びを深め、「誰一人取り残さない社会」 の実現のため探究・提案し、共創・実践を通して「利他の精神」の醸成と「まごころある国際人」になろうという壮大なプロジェクトです。

今年の協議テーマは、

①「ジェンダー」「多様性」
(関連SDGs目標、5:ジェンダー平等を実現しよう。10:人や国の不平等をなくそう)
②「食べること」「エシカル消費」
(関連SDGs目標、1 : 貧困をなくそう、2: 飢餓をゼロに、12: つくる責任 つかう責任)
③「SNS~対話・コミュニケーションの可能性~」
(関連 SDGs目標、9: 産業と技術革新の基盤をつくろう、12: つくる責任 つかう責任)
の3つで、本校は他の7校と共に①「ジェンダー」「多様性」の担当になりました。

今年度の「仏教×SDGs」は2021年8月21日(土)、オンラインでの開催となり、当日は本校の提案を発表すると共に全テーマの発表を視聴した後、同テーマの他7校の生徒たちと分散会で意見交換を行い、共同のアクションプランをまとめました。

このプロジェクトに本校からは1年の生徒2名が参加し、「自分が『普通・常識・当然』と思っている以外の価値観があることに気付けば取り除かれ、偏見・差別がなくなり、『ジェンダーの平等』になるのではないかと考えました。そして、龍谷総合学園に所属する学生・生徒で協力し、偏見にとらわれない価値観に触れることができるコンテンツを探し出し、みんなでシェア・紹介しあうこと」を提案しました。

具体的には、「偏見にとらわれないコンテンツを見つけて、『#仏教×SDGs』をつけてツイートする。またそのツイートを集め、龍谷総合学園のホームページに特集サイトを作り、ツイートで特集サイトを紹介する。」というものです。

両名は、事前学習として龍谷総合学園より送付されたDVDを視聴し、ジェンダーに関する書籍を2冊読み、意見交換をし、学びを深めました。そして、「制服スカート・ズボンの選択自由化」「ランドセルの色の多様化」「誰でもトイレ」などのジェンダーレスのハードを整備し、選択肢を増やすことも大切であるが、それらを使用しにくい社会の雰囲気があれば当事者は使用できずに傷つくことになると考えました。

「〜らしさ」はときとして必要な場合もあるが、その対象に期待や偏見として押し付けられると差別の原因になりかねません。社会から押し付けられる「~らしさ」に縛られて「自分らしく」ふるまえない問題をなくしていくには、偏見・差別を減らす必要があります。

よって上記のような提案をしたのは、ジェンダーとはLGBTの問題だけでなく、「男・女らしさ」と言われるように、社会的な外圧によって「自分らしさ」が傷つけられて苦しみを感じること、社会の意識の変革こそが根本解決になるという視座に至ったためです。

[当日の様子]