中学校

2024年12月17日(火)、本学舎講堂にて、中学3年生・高校1年生を対象とした「海外研修・留学発表会」が行われました。様々な留学プログラムを通して、海外研修・留学を経験した先輩たちから、中学3年生・高校1年生に向けて、留学へ行きたいと思ったきっかけや留学先での生活、そして後輩たちへのアドバイスを伝えてもらいました。その発表内容を紹介します。

□交換留学 プログラム

グローバル文系コースの溝上さんは「アメリカについてもっと知りたい。」「もっと英語を話せるようになりたい」と思い、交換留学プログラムを使ってアメリカに約1年間の留学をしたと語ってくれました。留学を通してアメリカで、さまざまなルーツを持った人たちと触れ合ったことで、自身の視野が広がったことを実感したそうです。そして、後輩たちに向けて、「まずはトライすること」の大切さを伝えてくれました。

□短期留学 プログラム

ニュージーランドでの短期留学に参加したグローバル文系コースの三木さん、森田さんが経験談を話してくれました。

短期留学は、高校2年生の夏季休業中の約1か月間、ホームステイをしながら海外の現地高校で授業を受けたり、滞在先で様々な経験を積んだりするプログラムです。生徒たちは「海外の文化・伝統に触れたい」「留学に挑戦してみたい」との思いがあり、留学を決意しました。

留学先のニュージーランドでは、ホストファミリーとの生活を通して、文化の違いを深く実感したそうです。そして、この留学が自分の進路や将来を考えるきっかけになったと語ってくれました。後輩たちに向けて、「現地で何がしたいのかという目的意識を持つことが大事」とアドバイスを送っていました。

□トビタテ!留学ジャパン プログラム

「トビタテ!留学ジャパン」でアメリカに約1ヶ月間の留学をした中高一貫コースの中村さんがその経験談を話してくれました。

このプログラムは、文部科学省が実施する留学支援プログラムで、自ら「知りたい」「明らかにしたい」というテーマを元に、自分で留学計画を立て、応募し、選考を通過する必要があります。

中村さんは、将来パイロットになるという夢を抱いており、現地でフライトスクールや空港を訪問し、インタビューを実施しました。そこで得たことを自身の探究活動の研究に活かし、発表しました。留学をしたことで「新しい自分を発見できた」と語り、後輩たちに向けて「まずは興味のあることを探すこと、そしてそれを追求することの大切さ」を伝えてくれました。

□HYOGO高校生「海外武者修行」応援プロジェクト

HYOGO高校生「海外武者修行」応援プロジェクトは、国際的に活躍する若者の育成を目的とした兵庫県が主催する留学支援プログラムです。書類審査と面接を経て選ばれた10人の高校生が、50万円/人(上限)の補助を受け、スポーツや社会貢献、地域産業といった自身がチャレンジしたい分野の活動・研究を留学先で行います。

今年度の応募総数は102人で、この狭き門をくぐり抜けて、神戸龍谷高校からスポーツ分野でカナダのウィスラーへマウンテンバイク留学をした中高一貫コースの白井さんの活動内容を紹介しました。

□ラトビア リガ市交流行事

2024年度神戸市の姉妹都市であるラトビアのリガ市と交換留学生として派遣された中高一貫コースの谷上さんと金岡さんは、現地でリガ文化学校の生徒と交流した体験談を話してくれました。「ジェンダー指数」をテーマに探究活動を進める金岡さんは、現地で警察署や動物園を訪問し、インタビューを重ねました。

また、在ラトビア日本国大使と公邸料理人との対談も実現し、貴重な話を聞くことができました。

二人はこの留学が将来を考えるヒントになったと話しています。そして「もっと姉妹都市として神戸市とリガ市の交流を深めていきたい」と夢を語ってくれました。

□AMAGASAKI JUMP!!

一般社団法人尼崎青年会議所主催の留学プログラム「AMAGASAKI JUMP!!」を見つけて応募し、フィリピンへ留学した中高一貫コースの岸本さんが経験談を話してくれました。

この留学で、現地の人たちとバスケットボールをして交流し、街と人の雰囲気を肌で感じてきました。この留学で、日本とフィリピンの文化の違いだけでなく、街のインフラ面や貧富の差など発展途上国が抱える問題を感じたそうです。しかし、「モノは少ないが、心が貧しいわけではない」と、自身が体験し、学んだことを伝えていました。

このように、神戸龍谷高等学校では、毎年数多くの生徒が、様々な留学プログラムを利用して、海外で多くのことを学んでいます。そして、留学を経て視野を広げ、グローバル人材として大きく成長して帰ってきています。今回発表された方々が、今後グローバルリーダーとして、大きく飛躍することを願っています。