高2 グローバル理系コース 第4期生 中部・関東研修体験記
グローバル理系コース4期生は、新型コロナウイルス感染症の影響により、アメリカでの研修予定を変更し、4泊5日の日程で中部・関東(愛知県・岐阜県・東京都・茨城県・千葉県)の科学館や研究所、企業などで研修を行いました。
それぞれの研修場所で独自のサブテーマを設定し、それらのサブテーマについて考察することで、メインテーマについて考え、研修レポートを提出します。
〇メインテーマ
「科学はどう発展すべきか~20年後の地球を想像して私たちの生活はどう変化しているか~」
〇研修場所
- トヨタ産業技術記念館(愛知県)
- 核融合科学研究所(岐阜県)
- 日本科学未来館(東京都)
- ソーバル株式会社(東京都)
- HADO ARENA(東京都)
- JAXAつくば宇宙センター(茨城県)
- 国立科学博物館 筑波実験植物園(茨城県)
- サイバーダインスタジオ(茨城県)
- 理化学研究所 バイオリソース研究センター(茨城県)
- KURKKU FIELDS(千葉県)
[研修後の感想(一部抜粋)]
- ・トヨタ産業技術記念館
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解説員の方が機械を動かしてくれたり、すみずみまで説明してくれたりして、とても分かりやすかったです。糸を作る行程で、綿の質感が変わっていくのを肌で体験することができ、勉強になりました。また、綿に「より」を加えただけでとても強度が増すことに驚きました。また、海外から綿を輸入する際の原綿が、綿とは思えないほど固く、重くびっくりしました。
機械を開発する際、効率を求めるという展示も多く、今後、ものづくりはさらに発展していって欲しいと感じました。 - ・核融合科学研究所
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基礎的な実験をしていただいて、身の回りの便利なものにつながることがわかったり、役に立つんだなと改めて感じた。魅力的な実験が多かった。
講義では、核融合反応を地球上で起こすための装置が、どう開発されているかがわかり、「カオス」という現象が生物にもあったり、NASAの技術が装置に使われていたりと核融合とは違った分野にもつながっているのが面白かったです。
施設を見学したとき、太陽で1秒間に発生するエネルギーを地球上で作ることはかなり難易度が高いと思ったけど、ヘリカル型の核融合反応の研究が進めば、よりクリーンなエネルギー源になると思いました。 - ・ソーバル株式会社
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プログラミングやAIについて、将来使えるスキルを教えてもらえた。アプリ開発も、簡単なものを教えてもらったけど、それでもかなりの時間がかかった。しっかりしたものを作ろうと思ったら、すごく大変な作業だなと感じました。プログラミングでドローンを飛ばす講義では、自分でプログラミングしたコード通りにドローンを飛ばすことができて、嬉しかったです。パソコンにあまり慣れてなかったけど、たくさんの講師さんにわかりやすく教えてもらってよかったです。
ソーバルで働く方が、「自分の作ったものが売られだしたときに、とてもうれしい気持ちになり、やる気がでた」と言っていたが、自分も将来、企業で働く際は、そんなやりがいを見出したいなと思いました。 - ・日本科学未来館
- 身の回りの微生物の展示を見て、身の回りに多くの微生物が存在していることがわかり、生分解性プラスチックがもっと普及すれば、環境汚染が改善されるということが改めて分かった。また、セラピーロボットのパロに触れたが、反応が面白かった。3D技術を使ったプラネタリウムの作品や、個性的な展示、興味を惹かれる展示が多くてよかった。
- ・サイバーダインスタジオ
- 人間の身体を動かす際、身体の外に「身体を動かすための信号」が少し漏れていることに気付き、それを利用しようと思いついたのがすごいなと思いました。これから、ロボットとヒトは、様々な場面で共生するのではないかと考えます。HAL(装着型サイボーグ)を使えば、災害現場でも利用できるし、戦争に使われるかもしれないし、建築現場で使うことも、介護現場でも利用できるからです。ただ、上手く利用しないといけないし、ロボットに関係のある仕事が発展し、今まであった雇用を奪うことにもなりそうだなと感じました。